今日は快晴、展覧会が始まった。北里柴三郎記念博物館の学芸員の方の原案で始まったこの展覧会。アメリカ時代に制作された岡田さんの作品はその大きさだけで迫力が違う。私が、岡田謙三さんを知ったのは遠い昔、二十歳のころ、まだ美術大学に進学する前、お茶の水の美術学校に通っていた頃だったか。。見えた物は全て描く!なんて威勢よくやっていた若かりし頃、いくら描いても何かが足りない、オレはこんなに描けるのに⁇描けば描くほど画面がガタついてくる、いわゆる組み立てが悪い状態。そんな日を過ごしていた頃、恩師の故三村博美先生が「オガタ、岡田謙三って知ってる?ユーゲニズムのさ。描き始めにあんな感じのゆったりした色面で組み立てて、それから描写するとかしたら?」と。そのようなアドヴァイスを頂いた。それからは岡田さんの画集を見つめる日々。こんなカッコいい絵はオレにはとても描けない。と思いつつも、一時期ハマっていたのを覚えてる。そんな岡田謙三さんは僕にとっては、やはり手の届かないほどのカッコいい巨匠、昔も今も私にとっては先生という思いがある。感慨深い今回の展覧会。
