*展覧会のお知らせ
ユーゲニズム+カレサンスイ 岡田謙三・尾形純 展
〜和の抽象で浴びるヒーリング〜
大村智教授 ノーベル生理学・医学賞受賞10周年記念特別展
ユーゲニズム+カレサンスイ 岡田謙三・尾形純
〜和の抽象で浴びるヒーリング〜
大村智北里大学特別栄誉教授が2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞してから10周年の記念特別展として、この度、北里柴三郎記念博物館では、当館の所蔵作品と新収蔵作品のなかから岡田謙三と尾形純の作品に光を当て、「自然の世界と日本庭園」をテーマに表現した、抽象絵画の世界をご紹介いたします。
2人の作家は共にニューヨークを拠点に活動、または学びの礎を築き、生きる道を開きました。岡田は、1953年、ニューヨークのベティ・パーソンズ画廊で個展を開催。その画風は、東洋的な“ユーゲニズム”により、まさに「幽玄」と呼ばれ、日本の自然や庭をモチーフに描いた作品は、数々の賞を受賞し、世界的な評価を得ました。そして1958年には第29回ヴェネツィア・ビエンナーレに日本代表として出品するに至りました。1996年、当館は岡田謙三夫人から153点の岡田謙三作品のご寄贈を受け、管理・所蔵しています。
また尾形は、1998年に文化庁在外派遣研修により渡米、ニューヨークのコンサベーションスタジオに所属し、市内の様々な施設で保存、修復の実務作業と研究に努めました。帰国後はTokyo Conservationを設立、美術館や博物館の作品修復に携わりました。同時に茶湯や日本庭園をテーマにした作品を制作し「部屋に庭を飾る」という制作のテーマによって国内外のパブリックアートの制作に関わりました。2019年にはベトナム政府主催ハノイで開催された「アジア代表芸術家による精選美術作品展」に唯一の日本人作家として招聘され、現在も韮崎大村美術館をはじめさまざまな美術館や博物館で展覧会を開催しています。
2025年、大村教授は韮崎大村美術館のほとりに日本庭園や茶室を完成させるなど、地域の発展に大きく貢献しております。今展では、その大村教授も造詣の深い、日本独自に洗練されてきた茶湯の世界である自然や庭をテーマにした、色彩豊かな作品をご紹介しております。日本の文化を描いた2人の作家による、心温まるヒーリングアートの世界をお楽しみください。
*開催場所:〒364-8501 埼玉県北本市荒井6丁目102番地1階
岡田謙三展示室*北里大学看護専門学校付属棟(大村記念館)1階
*入館料 :無料
*アクセス:JR北本駅西口で「メディカルセンター行き」バスに乗車し、「北里大学メディカルセンター」で下車(乗車時間約15分)
*駐車場 :北里大学メディカルセンターの外来駐車場をご利用ください
*開館日 :月曜日、水曜日、金曜日(ただし、祝日、年末年始は除く)
*開館時間:10時~16時
*開催期間:2025年12月末より開催予定
*連絡先 :北里柴三郎記念博物館
(大村記念館:048-593-5131(月・水・金のみ)